ご挨拶

(一社)全国青果卸売市場協会会長

 明けましておめでとうございます。全国の卸売市場の皆様方におかれましては、ご家族お揃いで輝かしい新しい年を迎えられ心よりお慶び申し上げます。
 今年は30年続いた平成から新たな元号となる節目の年でもあります。

 さて、昨年のわが国経済は、景気回復期間が「いざなぎ景気」を超え、緩やかな回復基調が続いていると公表しております。この景気の流れが、今年は地方経済にも幅広く行き渡ることを大いに期待しているところですが、これまで二度延期されてきた消費税率の引き上げが、いよいよ本年10月には10%となることが決定されています。軽減税率については、委託集荷という卸売市場特有の取引形態があり、卸売市場特例が設けられておりますが、それらの対応が急務となっております。
 ところで、昨年は7月の西日本豪雨や台風21号、北海道胆振東部地震などの大きな災害が多発しました。2016年の熊本地震の復旧・復興、そして7年が経過した東日本大震災、地元の方々の懸命な努力により復興への取組みも着実に前進しているようですが、改めて、自然災害が多い日本では平時からの防災への備えの大切さを思い知らされるとともに、今年こそは災害のない年となるよう願う次第です。
 また、我々を取り巻く情勢は、少子高齢化に伴う人口減少の進展による食料消費の量的変化、社会構造の変化に伴う消費者・実需者ニーズの多様化、農産物の国内生産・流通構造の大きな変化など、今後も引き続き厳しい状況が続くと認識しております。
 更に、規制改革委員会の提言では、直売所やほんの一部の直販をしている生産者及び市場外流通業者との比較で多段階の非効率な流通と決めつけられてしまいした。その中で感じたことは、我々の仕事が一般の人たちに正確に伝わっていないということです。
 我々の業界は農産物を、ただ右から左に動かして手数料を吸い取っているコストにしかなっていない業界だと言われ、間違った認識をされてしまったことは、情報発信をしてこなかった我々にも責任があると思います。
 全青協新春懇談会においても、卸売市場の素晴らしい機能が消費者の方々に届いていない、もっとPRすべきとの意見も頂きました。

 卸売市場流通は低コストで高い効率をあげるために、委託で集荷する卸と販売を受け持つ仲卸の分業になっています。
 そして、私たちの仕事が野菜農家や果実農家にとっていかに役立っているか、もっともっと世間にアピールしていかなければならないと思います。
 昨年、改正卸売市場法が公布され、今年は、我々卸売市場にとって、慌ただしい一年になることが想像されます。しかし、我々は、卸売市場法等がどのように見直しが行われようとも、地方卸売市場はこれまで同様に、産地市場としての強みを活かした経営戦略を基に、生産者手取り向上と自らの強い経営つくりの為に行動を起こすことが大切だと思います。これまで以上に時代の変化に合わせた大胆な発想力と行動力が今ほど必要な時はありません。そのためには、しっかりとした人材育成をしながら後継者を育成し、強い組織を創り、自分の会社は自ら守り社員を幸せにしていく、その強い信念を持って全力で取り組む決意で進んでいきたいと思います。
 さて、今年の全青協第52回秋の大会は、大阪府青果卸市場協会及び全青協近畿支部の皆様方のご協力を頂き、10月22日(火)大阪府堺市で開催することで準備を取り進めております。多くの卸売市場の皆様方のご支援・ご協力、そしてご参加をお願いします。

 最後に、全国の卸売市場の皆様方のご多幸とご繁栄を心から祈念申し上げて、新年のご挨拶と致します。

 (平成31年新年のご挨拶より)


一般社団法人全国青果卸売市場協会
会長   月田 求仁敬